詠春拳の特徴と練習内容
【詠春拳の特徴】
詠春拳は、接近戦と手技の細やかさが繊細で、相手の動きを感触的に察知して攻撃を封じ反撃に転ずるという点が特徴的であり、他の武術の格闘技術と比較して独特のものがあります。
【練習内容】
詠春拳の伝統基本練習(型·チェーンパンチやパクサオ等技の反復練習)、詠春拳の技等の理論説明及び詠春拳における身体操作(ターン、ステップ)、対人練習(各シリーズ、チーサオ等)、ラットサオ(スパーリング)対他の格闘技術(ボクシング的パンチ、キック、タックル、寝技等)、詠春拳技術の護身応用 (戦略·戦術なども)、スタミナ/パワー/スピード強化練習(ミット等使用)
【説明】
エブマス詠春拳の基本原則は相手の身体の大きさ、強さ、戦闘スタイルに即座に適応できるようにするため、積極的な自衛システムとなっています。
まず、基本的な型(套路)の練習から始めます。地味な型練習ですが、基本の技が盛り込まれており、詠春拳にとってとても大切な練習です。
パンチの練習では緊張しないようにリラックスしてパンチ(理論的カウンター攻撃)が打てるよう訓練します。
次に、攻撃の強さに応じて相手の力を利用できるようにするために、対人での練習に移ります。
この練習が詠春拳の習得に非常に重要で多くの時間をこの練習に費やします。
ラットサオは、エブマス·オリジナルの練習方法で行います。対キックや対寝技の練習も行います。
キックや寝技に対しても詠春拳の理論で対応しますので理解しやすいと思います。
対寝技の練習頻度は、さほど多く有りませんが柔術や総合格闘技のような関節技ではありません。
個人により体格や体型、筋力等により使える技も違います。
上達にも個人差がありますのでレベルに合わせて練習をしていきます。
練習後には、不明点、疑問に思う点などの質問時間があります。
実戦で使えるようにするため、慣れるまでは厳しい練習もありますが、みんなで楽しく練習するということにも重点をおいています。
【講習会】
毎年春にはエブマス·ジャパンのチーフ·インストラクターを招いて名古屋セミナーを開催しています。
【インストラクター紹介】
エブマスジャパンチーフインストラクター ヨ―シュ·ロバート
16歳の頃から20年以上詠春拳の修行をする。
ハンガリーとオーストラリアでインストラクターを務め、2006年に来日。
1975年 ハンガリー生まれ
1991年 詠春拳を学ぶ
1996年 インストラクターとして独立
2001年 EBMASに加盟
2002年 EBMAS Australia 設立
2006年 来日
2008年 EBMAS Tokyo 設立
2010年 EBMAS Japanに改名
【エブマス名古屋インストラクター】
エブマス名古屋インストラクター 草彅 豊
武道·武術歴33年.ジークンドー歴22年.詠春拳歴9年になります。
この道に入る大きなきっかけは子供の頃に憧れたブルース・リーの影響でした。
私の未熟な経験からいっても世の中には様々な格闘技や武術·拳法があり、長い間先人たちが試行錯誤しながら現代に継承されてきたものは、素晴らしいものばかりです。
私は長い間ジークンドーを修行していたこともあり、詠春拳には格別興味をもっておりました。その理由は、ブルース・リーも香港で詠春拳を習っていたからです。
自らの修行に疑問を抱き始めていた頃に、エブマス·ジャパンの存在を知り体験入門をさせていただきました。
その体験は、まさに目から鱗が落ちる!の連続でした。
エブマス詠春拳に、私の抱いていた疑問の答えがありました。それは詠春拳の持つ実践的理論とエブマスの実践的練習プログラムにより性別、体力に関係なく敵に効果的に対処できる方法とその術理を習得できることにあります。
エブマス詠春拳の優れたシステムと理念を皆様にお伝えできることは私の大きな喜びであり、機会を与えてくださったヨ―シュ ロバート先生に心より感謝いたします。
皆さん一緒に練習しましょう!