詠春拳は手技にすぐれ力に頼らず相手を効果的に制します。ブルース・リーも学びインスパイアされた独特の技術は、魅力的で護身術にも適しています。
【詠春拳の特徴】
詠春拳の特徴は、相手と接触した状態での練習です。物理的な接触を通じて相手の動き、相手の意図、エネルギーを「感じとる」能力をみがきます。
実践者は相手の力、方向、圧力の変化を無意識に特定し、対応することができるようになります。
相手の力の方向を変える技を習得するためのチーサオ(詠春拳の練習法)において特に重要です。
反射神経は、実践者が攻撃に素早く反応し、反撃のチャンスを知ることができるため、効果的な護身術のために不可欠です。
練習生は、接触感度と反射神経を発達させる練習を繰り返し行い、無意識で詠春拳の技を使いこなす運動能力を目指します。
【練習内容】
※詠春拳の基本練習(型·チェーンパンチやパクサオ等技の反復練習)
※詠春拳の原理及び理論の説明、詠春拳の身体操作(技、ターン、ステップ)
※対人練習(各シリーズ、チーサオ等)
※ラットサオ(感度トレーニング)、 対他の格闘技術(ボクシング的パンチ、キック、タックル、寝技等)に対する対応技法
※詠春拳技術の護身応用 (戦術と戦略)
※スピードup/スタミナup/パワー強化等
先ずは、基本の立ち方、構え、基本技とその理論について説明します。
小念頭という一つめの型には、詠春拳の九割程の技が組み込まれています。
パンチの練習では緊張しないようにリラックスしてパンチが打てるよう練習します。
詠春拳のパンチは、チェーン·パンチと言ってパンチの間が途切れることなく打ち出される、特徴的なパンチです。
次に、攻撃の強さに応じて相手の力を利用できるようにするために、対人での練習に移ります。
この練習が詠春拳の習得に非常に重要で多くの時間をこの練習に費やします。
【詠春拳の哲学】
詠春拳は、単純さ、直接性、効率を中心に展開されます。実用性を優先し複雑さはなく、単純でシンプルなものです。
力ずくではなくスキルとテクニックによって、小さな人が大きな人(小さな力で大きな力)に勝つことができることを目指します。
「水のように」
それは、 人生の矛盾を受け入れ、それらとともに流れていくということでもあります。
詠春拳の戦う哲学は、バランス、中心性、適応性を体現しています。水の流れのように、直接的、効率的、柔軟であることの重要性を強調しています。
一見不思議に見えるかもしれないその動きは、解剖学と科学の原理に基づいています。
その仕組みを理解して応用する意欲のある人なら誰でも学び、実行することができます。
真の知識は、ボディフィールを生む。
表面的な知識は、機械的な条件付けを生む。